エアコンからポコポコ音がする…原因はどこに?

目次
はじめに
エアコンをつけたときに「ポコポコ」「ゴボゴボ」といった水滴のような音が聞こえると、不安になりますよね。音が大きいと「故障?」と焦ってしまいがちですが、多くの場合は簡単な原因と対策で解決できます。今回は、一般のご家庭でもわかりやすいように、音の種類ごとに原因と対策をご紹介します。
1.よくある「ポコポコ音」のパターン
- ドレン水の排出音
- 冷房や除湿運転中、エアコン内部で結露した水がドレンホースを通って外に流れる際の音。
- 「ポコ」「ポコ」とリズミカルに聞こえる。
- 冷媒ガスの流れる音
- 冷媒(ガス)が配管を通る際に「プシュー」「シュー」という音が混ざることがある。
- 音が連続的または不規則に聞こえる。
- 部品の緩み・振動音
- 室内機のパネルやファンカバー、室外機のファンなどが振動して「ガタガタ」「ポコポコ」と響く場合。
- 音が大きくなるときは風量切替や運転モード変更と連動していることも。
2.原因と対策
A. ドレン水の排出音
- 原因:
- 冷房運転で発生した水滴が、ドレンパン(内部の水受け)からドレンホースへ流れ落ちる際に音が発生。
- 対策:
- ホースの取り回しをチェック
- ドレンホースに急な曲がりや上下に大きな高低差があると、水がスムーズに流れず音が大きくなる。
- 水が流れやすいよう、床面に沿わせて緩やかな勾配で敷設しましょう。
- ホース内の詰まりを確認
- カビやホコリが詰まっていると排水が詰まり、水が逆流して大きな音に。
- 市販のドレンクリーナーや、長い針金で優しく掃除しましょう。
- ホースの取り回しをチェック
B. 冷媒ガスの流れる音
- 原因:
- ガスの圧力変化で配管内のバルブが開閉する際に、金属音や気泡のはじける音が発生。
- 対策:
- 正常動作か確認
- 徐々に音が小さくなるなら問題なし。
- 音が大きい・途切れ途切れ
- ガス漏れや配管のねじれ・傷みの可能性もあるため、異常を感じたら早めに業者へ相談を。
- 正常動作か確認
C. 部品の緩み・振動音
- 原因:
- エアコン内部や室外機のパネル、ファンカバーの固定ネジが緩んでいる。
- ファンのブレードにホコリが付着し、バランスが崩れて振動。
- 対策:
- 電源を切ってカバーを外し、ネジを締め直す
- 素人でもできる範囲です。取扱説明書を見ながら、優しくチェック。
- フィン・ファンの清掃
- ホコリがこびりついていると不均一な重さで回転し、振動音が大きくなる。
- 掃除機のノズルや市販のエアコンクリーナーでホコリを除去しましょう。
- 室外機の周辺清掃
- 葉っぱやゴミがファンに当たって異音を出すケースも。周囲をきれいに保ちましょう。
- 電源を切ってカバーを外し、ネジを締め直す
3.それでも改善しないときは?
状況 | 推奨対応 |
---|---|
ドレン音の異常(ゴボゴボと連続する) | ドレンホース・パンの詰まり、業者に依頼 |
冷媒ガスの異常音(低い金属音や漏れ音) | ガス圧チェック・漏れ点検、専門業者へ |
部品緩み・振動がひどく、分解が必要な場合 | 分解洗浄・ネジ締めのプロ作業を依頼 |
- 業者に頼む際のチェックポイント
- 「ドレンパン・ホース清掃」「ガス圧検査」「ファンバランス調整」の有無を事前確認。
- 完全分解洗浄を含むプランなら内部のカビ予防にもなるため、将来的なトラブルを減らせます。
まとめ
- ポコポコ音=ドレン水排出音なら、ホースの勾配や詰まりをチェック。
- シュー音・金属音が混ざる場合は、冷媒ガスの可能性あり。異常なら業者へ。
- ガタガタ・振動音はネジ緩みやホコリ付着が原因。簡単な清掃・締め直しで改善。
まずはご自身でできる範囲を試し、安心できる環境をキープしましょう。気になる異音が続くときは、トトワークスまでお気軽にご相談ください!